魔法のはじまり

今日はおなじみの月曜休み*1であった。
月曜休みはとにかく寂しいものである。誰も遊んでくれない。みんなが忙しい。行きたいところはだいたい休み。そんな見通しの悪い月曜休みであるのだが、私にはそんな孤独を乗り越える魔法があるので大丈夫なことを思い出した。
「一人で遊ぶ」*2
私にはこの魔法がある。
齢にして16歳位(LV16)になると使えるこの魔法。
独り言をしゃべっている自分にうっかり気付く。その状況。そう、それ。この魔法の発生イベントです。


だから、大丈夫。


孤独は誰にでも訪れるもの。
そんな孤独を受け入れた自分に気付いたとき。
私には友達が居ないのだと開き直ったとき。
私たちは魔法を使えるようになる。


私には魔法がある。
安心した私は、ばっちり充電したデジカメを片手に家をあとにした。



んで。
ここで本来なら、「一人で遊ぶ」シリーズ第二弾の予定にあった
『vsクリスマスイルミネーション(昼間編)』
をお送りするつもりであった。
ポカポカと暖かい陽が射す昼間に、六本木や銀座や丸の内などを、地下鉄一日乗車券などを駆使してその現場をリポート、写真にうつるごくごくありふれた点灯無き風景から、何かを掴みたい、伝えたい、と、そういった意気込みでお昼頃に家を出た私であった。
夜にイルミネーションを観る。暗いからイルミネーションはとても綺麗に見えると思うのだが、おそらくそれは寒い。とてつもなく寒い。寒くて口を開くことをためらう彼氏彼女。その二人の空間がよりお寒いものへ変容するそんな寒さ。そして、そんな気まずい沈黙を破る口に出た言葉。
「帰ろっか」
だめだ。
来て5分もしないのに帰っちゃだめだ彼氏。
「暖かいときにくればよかったね」
南半球じゃない限り、それは無理なんだ彼女。


私はそんな彼氏彼女のためになりたいと願った。
夜よりはぐっと暖かいと思われる昼のイルミネーション、というか、イルミネーションもない風景を観察して、お役に立てればと思った。


んで、そんなこんな、意気揚揚と出かけたのだけど、なんだか今日は、超寒い。昼なのに超寒くて我慢ならない、と逃げ込むように入った定食屋、体がよわっているのだ、エネルギーを蓄えなければならないのだ、と今日のランチを頼み、待つこと10分、暇なので店においてあった雑誌を読んでいたら、最近の携帯電話紹介の記事があって、読んでいたら今すぐ機種変しなくてはいけないような気持ちになって、御飯を食べ終わって、そくさま携帯ショップに向かい、機種変をお願いしたら、1時間半掛かるというので、御飯を食べたのにも関わらず超寒い私は、時間つぶしもかねて、暖をとりにパチンコ屋に入るのだが、なんだかんだうまい具合に機種変代を稼ぐことが出来、今日は良い一人遊びが出来そうだ、などと悦にいっていたのだが、外に出たら相変わらず寒い。風もすごく強くて、とてもじゃないが駅に向かえそうにないわけで、新しい携帯を手にした私は、クリーニング屋にスーツを取りに行かねばならないことを思い出し、午後4時には家に帰って、布団にくるまっていて、この時期、昼間なのにマヒャドみたいな魔法吹きすさぶこの戦場で、世の中の彼氏彼女のために、誰が一人で戦うというのか。やってられない。やってらんねーよ。ひとり、やってらんねー。と、「一人で遊ぶ」という魔法を使うためのMPは、この寒さでどんどん削られていっていたわけです。一人で居ると、寒いだけで、心がくじけてきます。



でも、夜、焼酎を飲んだら、元気になったので、今こうして更新しています。
一人と酒。
この相性の良さはいったいなんなのだと思った。
お酒が一番の魔法だと思った。