到達点のはじまり

六本木のバーに行ってきました。
「男前計画」的に、ある一つの到達点が「六本木バー」なのですが、依然として男前になっていないオレが居ます。
飛び級的に六本木に行ってしまったオレも良くないのですが、それにしても、
「なんら変わりない日々」
とは、あまりにもむごいではないですか、六本木。



髪の毛がツヤツヤになり、スーツの生地もいつの間にかスエード。
歳の数だけ贈るよ薔薇の花。
君の瞳に乾杯。
もしくは、
ブラザーがエモーショナルなソウルを踊る。
これが正しい六本木の夜ってもんでしょうが。でも、そんなの無かった。当たり前に無かった。職場のボスと同期で来ているのだから、当然無い。しかし、幻想ののりしろ位見せたっていいじゃないの。
大人な関係的ネンゴロがあったって……。
六本木まで来て、世知辛いんじゃ、やりきれないじゃないの!
器とか夢とか、マッチョな思想は六本木で集約されるんじゃないの!



終電逃してタクシーで帰れば、タクシーの運転手の方に素晴らしき「サービス業」談義を聞かされました。あーあ、すげー日常。「六本木→タクシーのおっさんの愚痴→家」のすげー落差。10分の間に。隙間無く落差。余韻無しの鋭角!15度位の!



さて、「男前計画」的には一つの到達点を迎えてしまいました。
高みに登った挙句、結局は日常と地続きだったという虚無感を覚えました。



Plan-11「六本木幻想」



断定。



しかし、こんな哀しみにくれるオレ。
男前。
断定。