ボタンのはじまり

人を傷つけるのは、どんなに嫌な人でも、オレはためらってしまう。
よく言われることだが、結局一番辛くなるのは自分である、ということを知っているから。人を傷つけて、自分も傷ついて、その先に何があるかというと、乗り越えるべき壁もない、「後悔」という名の荒野だけだったりする。先々に繋がらない思考停止な荒野です。そして、やっぱり、傷つけられた痛みを知っているから。
それでも、誰かを傷つけなくてはならない状況が来るのなら、相手と面と向かって、痛みに誠意と責任を持って、しなくてはならない。



友達のY君(YさんともYちゃんともYGとも違う人。Yの友達、多いなぁ)がオレの部屋に置いていったモノで、オレの精神はズタボロになります。
そんないわれのない痛みは、普段ならほおっておく。
しかし、何か気になる。
乗り越えなければならない壁のような気がする。
そして、オレは、それを手にとる。



オレでオレを傷つけることを決意した右の親指には、誠意と責任がのしかかってきます。しかし、オレがそうすることで、新しい何かを知るのなら、それは、先に言った傷つけざるをえない状況だと思います。
傷つく相手はオレです。
オレはオレに誠意と責任でもって傷つける。
始める。
始めるよ。





AV『イジメ学級』の再生ボタン。
Sの極右。
このAVで流す涙と、『華氏911』で死んだイラク人に流した涙は、たぶん同類。