会社のはじまり

『フリーター』か『社会人』かの選択肢で『社会人』になると決めたオレは、やりたいことよりやれることを優先し、こんな不景気でこんな不純なオレを採用してくれるという会社と出会い、今、『社会人』をしています。
親の事とか外圧もあったのですが、自分が選択して決断したことには前向きな決意がありました。
しかし最近、社会人当初に漲っていた『奪う感』が最近欠落していると思うのです。
いや、備品を頂戴する。そういや家のトイレットペーパーが切れそうだったっけー。とかじゃなくて。
その決意とはいうのは、『社会性』とか『世間』とか『常識』とか、経験してみないとわからなそうな概念を体感してやるということでした。知らない世界の丘からみえる景色をちゃんと見ておこうということでした。
結果、半分は冗談で出来ている。という考えを持って今に至ります。
ただ、残念なのは物事ってのは、何かを知っていくたびに何かを忘れてしまうもののようです。
積み重ねていけるほどのキャパシティーはオレにはないようです。
変化は成長とは違います。それが上昇であるか、下降であるか。奪うのか、奪われるのか。

渋谷は今日38℃を越えたそうです。
生きていくのに精一杯です。
汗を拭っているオレを尻目に、横を通り過ぎていった子供達ははしゃいでいました。

ああ、なんだ。そんなに難しく考える必要なんてないんだ。
だって、半分は冗談なのだから。
すべては自分が決めること。

さあ、会社がはじまります。