mixiのはじまり

人から紹介されてmixiをはじめることになった。あの一見さんお断りのソーシャルネットワーキングなんたらかんたらだ。
これは願ったり叶ったりと、早速招待される。
と、新規登録の画面。自己紹介の記入欄がある。しかも、必須事項。
瞬時に思った。



メンドイ。



もうね、こうやって考えあぐねている時点でうまくないと思う。考えて考えて失敗するのが、一番イタイかたちだ。でも、考えないで自己紹介なんて、それはそれでまずいと思う。これからはじまるmixiライフに対して「宜しくお願いします」の一言ではダメだろうと思う。どんな高倉健かと。かと言って「よろしくちゃん」じゃ軽すぎるだろう。「○○と△△が好きな24歳男子です」もありふれている。あまりにもフレンドリーな感じが逆に恐い。「キャベツとAVが好きな24歳男子です」だったら仲良くなりたい。というか、それはオレのことだ。
オレはキャベツとAVでmixiを攻めようと密かに思っている。
でも、多分、それじゃ上手くいかない。この自己紹介じゃ、あまりにも露骨だ。キャベツその他が好きで好きで仕方無いみたいじゃないか。実際そうかもしれないが、そう思われないようにしたいのが、なんか真っ当な神経というものではないか。
小中高大と自己紹介は大嫌いな方だった。自分の番が迫ってくるにつれて、緊張をおさえられなくなっていた。自己紹介で笑いを取れる人は素直に一目置けた。んで、そういう人は後々まで、ずーっと面白い人だったと思う。はじめが強烈だったから、そう思うだけなのかもしれないけど、「笑えるか、笑えないか」という基準が人を判断する材料の上位に来るオレとしては、「第一印象がその人のイメージの大半占める」みたいな言葉に対して、うんうんと頷かざるをえない。何気なく突きつけられる自己紹介が今後の学生ライフを左右するなんて、その時は思いもしなかった。
幾多の経験を踏まえて突きつけられた人生何度目かの自己紹介。しっかりと考えたくもなるってものだ。



オレもそろそろしっかりした自己紹介のフォーマットを持っていてもいいと思う。3つ位持っていてもいいと思う。TPOに合わせて、よく出来たスピーチのようにストックしておきたいと思うのだ。それまで、mixiは我慢しようと思う。などとミスターストイックな姿勢であるが、突然舞い降りたmixiをどう扱っていいのかわからないところなのが、正直なところだ。
なにせ、ソーシャルでネットワーキングだ。
ワーキングって、いったい何させられるんだ。ってのが、正直なところなんだ。