メガネのはじまり/jump into

わかっていたのだ。
オレにはメガネを一日で語ることが出来ないことを。
それこそ、ライフワークのスタンスで付き合わなければならないくらい、これは深遠なテーマである。
昨日のメガネ話はオレと彼の今までのことだ。オレメガネの紹介だ。それでは意味がない。少なくともオレには、意味がない。彼との素晴らしき2本の平行線を描くために、オレはMAPを提示しなくてはならない。そして、その平行線の筆跡をなぞる必要がある。書くことで何か見付かるかもしれない。
しかし、そのMAPの方向性に関しては、MR.Kさんが、オレが考えていたよりも秀逸なコメントを残されたので、それを引用しながら、もっと深く突き進もうと思う。コメント欄の可能性に痺れつつ、junp into the world。

アレのときに外すタイミングとしてはやはり君が精をだす瞬間と共に遠く高く飛ばせる様になるのがザ・ベストだと思います。

メガネとの進化を考えた時、少なくともオレには2つの選択肢がある。一つ目の選択肢はメガネの「運動化」である。メガネに肉体性を与える。

だから今後は腰の振り方だけではなく首の振り方も重要になってくるわけです

この行為には、以前にも増して、強固な信頼関係と、屈強な筋肉が求められるわけだが、この行為が達成する頃には、メガネにはオレのDNAが入り混じっていると考えて間違えない。身体測定でメガネ掛けているのに、裸眼ですけど、何か? という位の皮膚感覚がその時にはある。

そして女子は下着を履きなおすよりも先に外れたメガネを微笑みながら君に手渡す。

女子はメガネ+オレを好んでくれるのが望ましい。そして、「+」が曖昧になって、メガネオレ→メガレ、ぐらいに認識してくれるといい。オレ単品では、オレはとても弱い生き物で、女子は黙して、オレに手を差し伸べるのだ。メガネでオレを救ってくれる女子。オレと彼の関係を認めてくれる女子。

メガネを手渡す仕草が業務的になってきたら二人の恋は終わりです。

女子が彼に嫉妬しないことを願います。


二つ目の選択肢はメガネの「象徴化」である。

君のだす精が勢い余って女子の目に入らないようにメガネをかけてあげる為に外すなんてのもアリだよね。

MR.Kさんの言う「優しさ」に共感する。
女子が泣いていたら、オレはオレの大きなサングラスを「隠すといいよ」と女子に掛けてあげるだろう。女子はメガネに涙をためるといい。オレが出来ないその代わりに、メガネがオレの代わりに女子に優しくする。男子が怒りに震えていたら、「壊すといいよ」と頑丈なフレームのメガネを渡すだろう。男子のこぶしはメガネにぶつけるといい。オレは殴られるのは嫌だから、オレの代わりにメガネを殴ってください。

かからないようにかけてあげる気遣いのできる君はとってもいい奴さ。

ここまで出来たら、オレと彼のこれからは完璧だ。



どちらの道を選ぼうとも、彼とは一時的に別れなければならない。
でも、自己犠牲の先に100%シンクロニティーがあるから、オレは喜んで手放そうと思う。
メガネという意志が、空間を切り裂く。
そして、オレ達は再び手を取り、先に進もう。



うん。
ださい。