お酒のはじまり

お酒が好きだ。飲み会が好きだ。アルコールで陽気になる友が好きだ。
お酒にまつわること全てが好きだ。
終電を気にして携帯をいじる時も好きだし、「今日は帰れなくってもいいや」と「フカフカでムニュムニュのアレにくるまって眠りたい」の葛藤の狭間にいるのも好きだし、ゴキゲンにタクシーで帰ったりするのも好きだ。朝起きて、タクシーの領収書に驚愕するのもご愛嬌だ。二日酔いの逆噴射だって、もしかしたら、今後愛していけるのかもしれない。。
それだけ、お酒が好きだ。


一人で飲むのも気ままで良いが、
二人で飲むと、普段より楽しい。
三人で飲むと、みんな楽しい。
四人で飲めば、よっぽど楽しい。
五人で飲めば、ごっつい楽しい。
悲しみは半分、ってやつだ。
やったね!


だから、誰かと飲むときはオレはすごく楽しみにしているのだけど、
お酒の盛り上がりに期待しすぎて、
でも実際は、そんなに盛り上がらなかったりすると、
オレは焦って、余計なことを喋りだしたりして、
相手を怒らせちゃったりするので、ごめんなさい。


サシで飲んでいて黙られたりすると、もうわけがわからんですよ。


全くもってそんなつもりじゃないのですが。
余計なこと。
喋ってしまう。


でも、それでも。
お酒を飲む。
酔いがはじまって、
失敗ばっかりして、
いっぱい反省して、
オレははじめて聞き上手になれるかもしれない。
酔っているオレは、とにかく空間を埋めようとしている。


それじゃあ、ダメだと思う。
正直、鬱陶しいぞオレ。


ごめんなさい。すまんかった。
といっぱい反省して、いっぱい謝ってきて、
やっとここまで、わかってきた。
でも、その理解は頭だけのものだ。
身にしみるまで。
それまでは、
懲りて懲りて懲りすぎるまで、
やっぱり、いっぱいお酒を飲もうと思うのだ。


酔いに身を任せることに飽きてきたら、
その時はきっと聞き上手になれるはずだ。
そんな希望的観測で。


とにかく今のオレは、隙あらば何かを埋めようと喋るので、「落ち着けよ」とウィスキーとか傾けて肩とか気軽に抱けるオレになりたいです。